つま先下がりのショットは、苦手なゴルファーが多いと思います。膝が伸びあがらない様に、しっかりと下半身を安定させたまま、ショットが出来るかが重要です。
そのためには、アドレスが重要です。その打ち方の基本を学んでいきましょう!
アドレスの基本は下半身を安定させる
つま先下がりのライからのショットを苦手にしている人のアドレスを見ると、ボールの近くに立ち、前傾姿勢をあまりとっていません。
これでは、いわゆる懐が狭くなり、窮屈なダウンスイングとなってしまいます。その結果として、ミスショットとなり、その繰り返しのために苦手意識が強くなってしまうのです。
つま先下がりのライからのショットは、下半身をどっしり固めて、前傾姿勢を深くして構える必要があります。
そのためには、
①スイングでの安定を保つために、膝の高さが変わらない様に(動きすぎない事)腰を落として、下半身を固定させます。
②ボールが足より低い位置にあるため、前傾姿勢も深く取ります。傾斜がきつい程、深く取る様にします。
③体重は両足の親指で支えるように、前方に置きます。かかと体重では、ミスが出易くなりますので、注意して下さい。
④グリップを短く持ち、ミート率を上げるため、コンパクトに振ります。大振りはNGです。
以上の事を心がけて、スイングします。ただし、無理は禁物!傾斜がきつい時は、飛ばす意識を捨て、脱出することだけを考えましょう。
下半身を安定させるためには?
下半身を安定させるためには、スタンス幅を広く取ることです。ワイドスタンスですね。スタンスを大きく取っているつもりでも、これが以外と出来ていない人が多いのです。
スタンス幅が狭いと、スイングの動きにつられて両膝が一緒に動いてしまいます。これを防ぐためにもワイドスタンスを取ることです。
また、ボールの位置に近くあるいは遠くに立ちすぎないことです。とかく前傾姿勢を深く取り過ぎると、ボールに近づき過ぎ、あるいは、腕を前に出してクラブを構えると、ボールから離れすぎたりします。
前傾姿勢を取ったら、腕はだらんと下げた位置でクラブを握り、グリップします。そうすることで、体とボールとの間隔は適度な位置になり、構えることが出来ます。
ちなみに、ボールに近すぎると、ダウンスイングで近すぎると感じるため体が伸び上がり、チョロが出やすくなります。反対に遠すぎると、ボールに近づこうとしてダフリます。いずれの場合もミスショットになりますので、ボールとの間隔には注意が必要です。
つま先下がりの正しいショット方法
グリーンまで150ヤード程度の距離であれば、つま先下がりの悪いライと言えど、十分グリーンを狙える位置にあります。
しかし、ここで欲張ってはいけません。その欲張りとは、平らなライからと同じような球筋(しっかりボールが上がり、キレイに打つ)でショットすることです。
通常、つま先下がりのライでは、ショットしたボールは右方向に出やすくなります。(スライス)クラブヘッドがアップライトに上がり、フェースが開きやすくなるからです。
この場合は、ボールを上げ様としないことが大事です。低い出だしのボールで十分です。クラブは通常より1つ大きなクラブを使用し、短く持ってコンパクトなスイングを心がけます。
スタンスを大きく取っているので、下半身がぶれない分、思ったほどボールは右に出ませんのでクラブは上げて降ろすと言う単純なスイングでOKです。
スイングのポイントは、テークバックでは上半身を起こさないことです。前傾姿勢を保ったまま、体を回転させてください。インパクトでは腕先行ではなく、体と一緒にまわして行きます。
そうすることにより、(手元が常に体の前にあること)ミート率がアップします。
フィニッシュについても、同様に手元を胸の前に置いてフォローを取ります。
最後に、番手を上げてコンパクトにスイング。と、申し上げましたが、周囲の状況によりグリーンまでは無理、と判断した場合は、刻んで次のショットでグリーンを狙うことも頭の中に入れて置いてください。
無理は禁物です。スコアアップのためには、大丈夫だろうと言う気持ちは捨ててください。