パットにもアドレスがある
ほとんどのゴルファーは、ゴルフ練習場でのパットの練習はしていないことと思います。練習は、ラウンド当日のスタート前の5~10分、多い人で30分もしていないのです。
その日の転がる速さは解りますが、基本となる事が出来ていないため、その場しのぎとなっています。
まずは、初心者ゴルファーとは言いませんが、初心に戻ってパットの基本から学んでいきましょう。
カップを狙う時には、単にフェースの向きだけをカップに合わせている人がほとんどです。パットにもドライバーやアイアンと同様にアドレスがあります。
そのアドレスを正しく取った上で、狙ったラインを攻めて行きましょう。
目標ラインと正しく平行に立つためには、両足を揃えて立ちます。
自宅であれば、目標となる物を部屋の真ん中に置きます。ゴルフボールやペットボトルでいいでしょう。それをカップに見立てて下さい。
そして、立ち位置を変えてその目標に平行になるよう両足を揃えて立ち、アドレスして下さい。
正しく平行になるように出来たならば、足を少し開いてスタンスを取ります。最終的には、肩幅のスタンスで目標に平行に立つことが出来る様にして下さい。
これがパットの正しいアドレスです。
パットのストロークするための基本アドレス
カップと平行に立つライン取りの感覚がつかめましたか?
次にやる事は、スタンスの中にゴルフボールを置きます。ゴルフボールは左目の下に来るように、スタンスします。
パターを持ちあげて、肩とひじとグリップで五角形を作る形にします。両肘は、張り出すように構えます。
横から見ると直線になります。ひじを後に引いた形ではいけません。両肘は、前に張り出す感じです。
その時のグリップは、「パットに型なし」と言われますが、自分のフィットするグリップを見つけて下さい。
オーバーラッピングでもいいですよ。オーバーラッピングとは、右手の小指が左手の人差し指の上にある様に握った形です。
グリップのポイント①
左手でパターのグリップをしっかり握ります。右手は包み込むように当てるだけの様に握ります。
手首を固定して、動かないように握る事がポイントです。
この握りでゴルフボールを打ってみて下さい。
グリップのポイント②
軽く握る事によって、パットの重さを感じる握り方を見つけましょう。パットは、ドライバーやアイアンよりも軽いので、自由に操作が出来てしまいます。
重力に逆らわず、ぶら下げる程度に握るアドレスが出来れば、パチンと芯に当たるストロークが出来ます。
手首を使わない振り子のストロークを覚えましょう。
パットは肩のラインを意識したアドレスが大事
今までカップに対し、平行となるようライン取りをするアドレスを覚えました。ここでもっと精度を上げるための、パットのライン取りをします。
アドレスに入って何度かカップを見て、位置とラインの確認をします。その時、顔を目標に向け、またボールに目を戻します。
何度かそれを繰り返しているうちに、正しいアドレスが崩れ、平行でなくなってしまいます。
それは、顔だけを動かしているつもりが、上半身も微妙に動いてしまっているのです。結果として、右肩が前に出てしまい、目標と平行ではなくなってしまうのです。
そのままパットをすると、左へひっかけてしまうミスパットとなってしまいます。
これを修正するには、ストロークする前に顎を引くと同時に、右肩を若干後に引いてあげます。
その姿勢でもう一度ラインを確認するために、カップを見ます。窮屈ですが、その姿勢を保って下さい。確認できればストロークします。
これでミスパットは激減します。精度を上げて、パットのスコアをアップしましょう。
ロングパットの距離感とミスをなくすための練習
パターの距離感は、ドライバーやアイアンのスイングと違って、ストロークの大小で距離が違ってくるので、長くても簡単だ。と考えている人が多いのです。
確かにストロークの大きさだけを変えれば、違った距離が打てるので簡単と思いますが、そこに大きなミスが潜んでいます。
パットもドライバーやアイアンと同じアドレスであると、お伝えしましたが、ストローク(ショット)も同じです。
引く時にあるいは、振りだした後に、体が動いていませんか?いわゆる、スエ―です。体が前後に動いてしまうと、ストロークでボールを打つのではなく、単なる大きく振りだして押し出しになっている場合があります。
そのためにロングパットでは、距離感が合わず、いわゆる「ノーカン」となってしまうのです。
このようなストロークをしていると、ミス(トップやダフリ)も多く出ていることと思います。
ロングパットの距離感を出すためには、パットの芯でボールを捕える必要があります。芯でとらえる事により、大きなストロークも必要なくなり、力強い転がりボールとなります。
ここで、自分のパターンの芯がどこにあるかを確認しましょう。
パターを手に持って、上からゴルフボールを落としてみます。一番よく弾む所が芯です。弾く音も一番キレイな音がします。是非、確認してみてください。
ゴルフボールを芯でとらえるためには、手打ちではいけません。背中の大きな筋肉を使って、小さなストロークで安定した転がりボールを覚えましょう。
また、ミスを防ぐためには、左手一本、右手一本のストロークを繰り返して、左手と右手の役割を覚えます。
そのためには、手首を使いすぎないことです。
パターのフェースにボールにスクエアに当てることが出来れば、スムーズなストロークで、ミスは激減してきます。
パターのトップはあまりありませんが、ダフリは結構あるんですよ。パットのダフリは、とても嫌な気分になります。「オレは、バカだ!」なんて、思ってしまうこと、あったことと思います。(笑)